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神経管閉鎖障害の分類と生存率

神経管閉鎖障害は、妊娠3週間目から6週間目の頃に胎児の脳や脊髄などの中枢神経系の土台となる神経管の端部に閉鎖障害ご生じる先天性の異常症です。日本国内では、1万人に対して約6人の割合で発症する異常症ですが、現在ではアメリカやイギリスなどの諸外国の数倍の発症率となっています。又、日本国内の発症率は、女性の晩婚化や高齢出産の増加により増加傾向にあり、厚生労働省でも妊娠可能な年齢の女性に対して注意喚起しています。神経管閉鎖障害は、神経管の上端部で閉鎖障害が生じると脳の形成不全が引き起こされる無脳症を発症し、流産や死産のリスクが高くなります。無脳症は、仮に出産出来たとしても生後1週間以内に亡くなる新生児が殆どで、1年以上生存する事は極めて稀だとされています。又、神経管の下端部に閉鎖障害が生じると脊椎の骨が脊髄の神経組織を覆っていない二分脊椎症を発症し、下肢の運動障害や膀胱機能障害、直腸機能障害などの症状が発症します。二分脊椎症は、出産後の速やかに外科的手術が行われた後に、各症状に対して対処療法が行われます。二分脊椎症は、無脳症に比べて正常な出産率が高く、出産後の生存率も非常に高い特徴があります。又、健常者と同様に社会生活を営む二分脊椎症患者も数多くいます。